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素見歓迎  *ハ リ ミ セ*

自作小説発表ブログ

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掃討戦やし -関西弁で作文-

 俺らは、廊下の両側に並ぶドアを、一つ一つ蹴破っていった。
「うわーっ!」
10m程前のドアから、いきなり男が飛び出して、フルオートで銃弾をばら撒き始めた。
射線が俺らの方を向く前に、松っつんのダブルタップが男の顔の上半分を吹き飛ばした。
「あかん、またジャムった」由っさんがぶーたれる。
「お前、9mmに32口径の弾とか使ってるからちゃうんか」
寺やんがツッコンだ。
「しゃーかて、お父んの使っとったんが余っててんやん」
俺は、唇に指を当てて二人を黙らせた。
 次のドアを蹴破ると、部屋の隅に膝を抱えてうずくまる姿が見えた。
四つの銃口が一斉にそいつに向いた。
「待ってくれ、オ、オレは大阪人や」
「へー、そうか、そしたら弾一発に負けといたるわ」
「バッ、バカ、大阪人だって言ってるだろう!!撃つな!!」
「あかんな」
松っつんが俺の顔を見た。
「あかん」
「『一発にしてくれるんか、良かったー。って、なんで撃つねん!』やろ、今の場合」
「それか『どっちにしろ撃つんかーい!』かな」
「う、うつんかー…」
男の必死の叫びの後半は、斉射の轟音にかき消された。
「さて、このビルの掃討も終わったし、一服するか」
「おう、マックでも行こか」
「!」
「!」
「お前…」
全員が由っさんを見た。
「え、なんや?あ!マック…マクド、マクドや」
「まさかお前が、な…」
「ちょ、ちょぉ待てや、大阪人かてマック言うてまう時あるやろ」
「ないな」
「ない」
彼には銃口を上げる時間も無かった。
厳しい時代や。
さっきまで友だった男の血飛沫を頬に浴びながら、俺は煙草に火をつけた。
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