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素見歓迎  *ハ リ ミ セ*

自作小説発表ブログ

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猫が嫌いになる話 ~自分の好きなものが嫌いになるショートストーリー~

 俺は猫が大好きだった。

 身長が5cmになるまでは。
生化学者の俺が、いかなる手段で奇蹟のような発明を成し遂げたかは、長くなるからここでは説明しない。
とにかく、ほんのイタズラ心で、例えばマンションの隣の部屋の美人OLさんの部屋をこっそり訪問してみようか、などという他愛も無い、無邪気な、 少年のように純真な心で俺は薬を飲み干したのだ。
 勿論元に戻る薬は左手に持ったまま。
…のつもりだったのだが、あまりの苦しさに俺は机の上に薬を置いて床に倒れてしまっていた。
気が付くと、俺は見事に身の丈5cm、薬は頭上遥かの机の上。
不安を感じた俺は、とりあえず隣の美人は置いといて、薬の元に行こうと本棚北壁の登攀を試みた。
そこに、奴が現れた。
 ミーコ(1歳4ヶ月)だ。
殺気を感じて振り向くと、書斎のドアの隙間から、まん丸に見開かれた奴の目が見えた。
最高潮に興奮している目だ。
俺は必死に本棚の3段目まで登った。
 猫にとって、自分の身長の5倍くらいまでは楽勝の高さだ。
奴は、軽々と本棚の3段目に跳び上がってきた。
俺はなんとか本の隙間に入り込み、身を屈めた。
奴の手が隙間を探る。
「あつっ!」
爪の先がかすった程度だったが、俺の右腕の皮が引き裂かれ、血が流れた。
この大きさでは、爪の一掻きで心臓を持っていかれる。
俺はさらに奥に体を押し込み、本の裏側に回った。
渾身の力で、本を押し出す。
ミーコは、そうした攻撃が来るとは予想していなかったのだろう、脇腹を本に押されて転落した。
俺はその隙にさらに隣の本の裏に潜り込む。
 猫の体は柔らかく、10mもの高さからの落下も無傷で切り抜けられる。
本棚の3段からの落下は、彼女の興奮を煽っただけだった。
しかも、今度は落下で出来た隙間に頭を押し込み、自分も本の裏側に潜り込もうとしている。
後ろから、バサッ、バサッと、本の落ちる音が聞こえた。
俺は振り向く余裕も無く、必死で本の後ろに体をねじ込み、押し分け、匍匐前進し続ける。
俺の指が、ガリっと本棚の側板を引っ掻いた。 行き止まりだ。
「ミーコっ!」
焼け糞で、俺は大声で奴を叱ってみた。
一瞬、ミーコの動きが止まった。
 しかし、猫は、犬ほどの社会性を持たない。
振り向いて、ご主人様の姿がないことを確認すると、奴はまた動き出した。
俺は、奴に最後に餌をやったのがいつだったか、思い出そうとした…
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コミュニティではお世話になってます。
リレー小説でご一緒させていただいております、アルフです。
小説の方が完成いたしましたのでその報告に参りました。

アルフ的には「ちょっと…」といった感じになってしまいましたのでご批評のほうよろしくおねがいします。

あっ、それと相互リンクのほうよろしくお願いできますでしょうか?
よろしくおねがいします!!
[ 2008/09/05 22:13 ] [ 編集 ]
こんにちは。
リレー小説ではお世話になっております、琴音です。
小説書きとしてはまだまだですので、リレーを通してアドバイス等いただけたら幸いです。
それから、相互リンクお願いしてもよろしいですか?
よろしくお願いします。
[ 2008/09/07 16:01 ] [ 編集 ]
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